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静かに導く力──ラビが示す「リーダーシップの源」
静かに導く力──ラビが示す「リーダーシップの源」 声を荒らげずとも人は動く、とラビが示す静かな導きのあり方 申命記34章10節には「וְלֹא־קָם נָבִיא עוֹד」(ヴェロ・カム・ナヴィー・オド)という表現がございます。直訳すれば「再び起こらなかった、預言者は」となり、「カム(立つ)」が完了形で用いられ、モーセの特別性を静かに示す語法とされております。また「עוֹד(オド)」は「再び」「もう一度」を示す語で、唯一性を柔らかく強調する響きを持つとされております。 【ラビの教え:11世紀フランスのラビ、ラシ(シュロモー・ベン・イツハク)】 ラシは、この節における「立つ(カム)」という語に注目し、モーセのリーダーシップが「力強い支配」ではなく「静かな存在感」によって成り立っていたと述べる。ラシによれば、モーセは人々を押し出すのではなく、必要なときにそっと前に立ち、必要なときには後ろに下がる人物であったとされる。ラシは、この「立つ」という語が、単なる身体的な動作ではなく、「人々の前に立つ資格を与えられた状態」を示すと解説する。...

石川尚寛(Naohiro Ishikawa)
3月30日読了時間: 3分
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