透明性レポート 絵巻 旧約聖書 モーセ五書「民数記」第3巻 ベハアローテハー 改訂版のリリース
- 石川尚寛(Naohiro Ishikawa)
- 6月25日
- 読了時間: 3分
民数記 第3巻 ベハアロテハを改定しました。
Amazon Kindleでの詳細はこちら: https://www.amazon.co.jp/dp/B0CW198979?ref=cm_sw_em_r_mng_sd_rwt_gJb4DeZQyGxxM
YouTubeでのご視聴はこちら:https://youtu.be/Vk_b2vPxf8c
パラシャート・ベハアロテハ 解説(民数記 8:1–12:16)
概要「ベハアロテハ」(בהעלתך)は「あなたが灯すとき」という意味で、レビ人の奉仕開始、イスラエルの行進、神の導き、民の不平と裁き、そしてミリアムとアロンのモーセへの批判など、多様な場面が含まれるパラシャーです。
1. ともし火の命令(8:1–4)
神はモーセを通じて、アロンに七つのともし火を**燭台(メノーラー)**の前方を照らすように指示します。これは聖所の光を通して、神の臨在と導きを象徴します。
2. レビ人の任職(8:5–26)
レビ人が正式に神の奉仕に加わるために、身をきよめ、贖いの儀式を行い、30歳から50歳の者が幕屋奉仕に任命されます。彼らはイスラエルの長子の代わりとして神にささげられました。
3. 過越祭の再実施(9:1–14)
出エジプト2年目のニサンの月に、シナイ荒野で過越の祭りが行われます。特例として、汚れていた者や遠方にいた者のために**第2過越(ペサハ・シェニ)**が定められました。
4. 神の雲による導き(9:15–23)
幕屋の上に宿る雲と火の柱が、イスラエルの行進の合図となります。神の命令によって移動し、命令によって宿営する徹底した信仰的従順が求められます。
5. 銀のラッパ(10:1–10)
二本の銀のラッパが造られ、集合、出発、戦争、祭りの合図に使用されます。これは民と神、民と指導者との間の秩序と交信の手段です。
6. 荒野での最初の行進(10:11–36)
出エジプトから1年2か月後、民はシナイを出発します。行進の秩序、幕屋の解体と再設営の手順、モーセと義兄ホバブのやりとりが描かれます。
7. 不平と裁き(11:1–35)
民が疲れと食への欲により不満を訴えると、神の怒りが燃え上がります。「マナに飽きた」と言った民に、神はウズラを与えますが、その食欲の極みにおいて多くの者が疫病で倒れ、「キブロテ・ハッタアワ(欲の墓)」という地名が残されます。
8. モーセの負担と70人の長老(11:10–30)
モーセは民の訴えに疲れ、神に助けを求めます。神は彼に代わって霊を分け与える70人の長老を任命し、モーセの指導を支える体制が整えられます。
9. ミリアムとアロンの批判(12:1–16)
ミリアムとアロンがモーセのエチオピア人の妻をめぐって彼を非難した際、神はモーセの謙遜を認め、彼を弁護します。ミリアムはツァラアト(重い皮膚病)に罹り、7日間宿営の外で隔離されます。この間、民は進まず、彼女の回復を待ちました。
主題と教訓
神への従順:雲の導きに従う姿勢
霊的リーダーの限界と支援:モーセと70人の長老
民の欲望と不平に対する神の応答
指導者への尊敬と謙遜の徳
Bình luận