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執筆者の写真石川尚寛(Naohiro Ishikawa)

新刊「神さまファーストの問題解決」きかっけ



新刊「神さまファーストの問題解決」が発売されて2日目です。


おかげさまで、初日から御購読いただけました。厚く御礼申し上げます。


この本は、共生法第3版として書き始めました。

共生法とは、問題解決技法です。

世界平和と幸福の実現のために、利他の精神に基づく問題解決の手順として開発しました。


日本語版から始めて、英語版、フランス語版、スペイン語版、ポルトガル語版、ドイツ語版、アラビア語版、ヒンディー語版と版を重ねるたびに、中身をどんどんと改善しました。


主な改善は、よりシンプルにしていったことです。

最初の日本語版が一番複雑で、最後のヒンディー語版が一番簡単です。

ヒンディー語版はほとんど図式化されています。


それで、今回の第3版は、最初はヒンディー語版を部分修正して、日本語版を出すつもりでした。

それで、ヒンディー語版の日本語翻訳作業をしはじめました。


その時に、前作の「共生の祈り 第二版」でやった聖書からの引用をこの本でもやろうと思いました。


特に、旧約聖書の箴言をベースにしようと思いました。


それでどうなったかというと、全くの作り直しをすることになりました。

そもそも共生法は、世にある一般的な問題解決技法と何が違うかと言えば、

問題を解決する目的を利他的に見直すというところでした。


ある問題を解決しようと思った時に、いったん立ち止まって、

その問題解決による自分の利益と、他者の利益を評価して、

それを掛け算して、高いものを、解決する問題として選ぶというプロセスを入れていました。


しかし、私自身、日々の問題解決で、そういう判断プロセスを踏むかというと、

とにかく目先の問題解決を素早くやることに気持ちがいき、とてもそういう評価プロセスを挟めないのが現状でした。


とても心に余裕がないことと、問題解決はそれだけ条件反射的なプロセスでなければ実用性が難しいと思いました。


共生法は、大きな問題を計画立てて解決するにはとても重要な手法ですが、

日常的な条件反射的な問題解決では、狼に「待て」を教えるようなものだと思ったのです。


それで、いったん白紙にして、聖書から問題解決や、計画、判断といったことについて書かれている文章を抽出するとことから始めました。


すると、問題解決のルーツのようなものを発見できました。

それは、モーセが、エジプトからたくさんのユダヤ人を連れて旅に出る中で、

様々な問題をモーセが神のかわりに相談に乗ったり、裁いていたことでした。

あまりにも数が多くなって、問題がさばき切れない時に、人からの助言を受けて、自分の代わりの人を立てることにしました。その時に、どういう基準で自分の代わりを選んだかについて聖書に書かれてありました。


その直後に、神さまからの援護があり、モーセは十戒を授かることになります。

十戒によって、それまで起こっていた問題が激減したと思います。

だから、十戒は、それまでモーセが裁ききれない問題への神の法と言えると思います。


筆頭に、偶像崇拝がありますが、これは今でも続く大きな問題だと思います。

金の牛バウルがよく出てきますが、人は、その牛に対してご利益を授かろうと信仰します。

この金の牛は、私は、金権崇拝と同様に思います。


そして、トドメはソロモンの箴言でした。

ソロモンは、問題解決について、最初にこういっています。


最大の知恵は、神を恐れることだと。


そして、人はいろいろと問題解決の計画を立てるけれども、

神さまは、その計画の目的の善し悪しを判断して、裁く。


トドメは、すべての成り行きを決めるのは神さまであり、

人のどんな叡智でも、神さまから見たら無に等しいということです。


私は、共生法の第3版は、神さま第一しかないと思いました。

それで、全面改訂で臨んで、今回の出版となりました。


また、ぜひ御購読ください。

お願い申し上げます。


著者 石川尚寛





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